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新たなリノベ工事がスタート

限らられた予算の中でどこまでできるのか

新たなリノベ工事スタート

RIKYU apartment の大規模修繕工事+リノベ工事が終了して2年が経ちます。

改修工事期間中は、退去をお願いできた方には退去、それ以外の方は入居を継続したままでの大規模工事となっていました。

 

2年間の工事期間中はほぼ毎日どこからか騒音が発生している状況でしたが、そんな環境下でも入居していただいていた年配の女性の方がいらっしゃいました。ようやく工事が終了するという段階で、その女性から退去の申し出が突然あり、ほぼ1ヶ月後くらいに引越し退去されました。

 

騒音がようやく落ち着いたタイミングで退去となって、こちらとしても申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、お話を聞くと急な事情で急いで退去しなくてはならない状況になったとのことでした。退去に際して色々やりとりさせていただき、後日胡蝶蘭を送っていただきました。

約20年 RIKYU apartment に入居していただいた方で、これまでご入居いただいたことに感謝でいっぱいの気持ちです。

 

 

 その退去となったお部屋ですが、諸事情によりやく1年間空室となっておりました。空室といっても入居者の募集は行っておらず、ストックスペース的に使用している状態となっていました。

その間も空室の問い合わせは何件もいただいておりましたが、すべてお断りしておりました。

 

空いているのに募集も出さずそのままにしているというのは、経営状態としては最悪の状況であるのは理解していたのですが、この部屋には解決しなくてはならない問題がありました。

この部屋は20年間同じ方が入居されていたので、その間目立ったリノベ工事を実施していません。

20年前の部屋の状況は全室ベランダに洗濯機を設置している状態でした。その後、リノベ工事の度に洗濯機置き場を室内に変更してきましたが、このお部屋はまだベランダ洗濯機のままのお部屋だったのです。この洗濯機の室内化工事を実施せずに期間限定で入居者を募集しても、総合的に判断して良いことはないと結論づけ、空室の状態にしていました。

 

正直なところ退去と同時にリノベ工事を実施し、洗濯置き場を室内化してすぐに入居者を募集することが最善策であることは十分理解していたのですが、工事予算がなかったのです。

大規模工事開始前に想定していた予算を大幅に上回ってしまい、毎月のやりくりで精一杯の状況をなかなか脱することができなかったのです。

そんな状況で1年が経過してしまっていましたが、ありがたいことに空室の問い合わせを定期的にいただく状況は続いていました。その中でちょうど良いタイミングである方から入居希望の連絡をいただきました。こちらの状況をご説明した上で納得をいただき、約半年前頃に工事の実施と入居の約束をしました。現在の RIKYU apartment の住民さんたちとも相性が良いと感じられることもあって、この方と連絡を取りながら工事を進めていく方針を固めました。

さて今回の最大の問題は予算の捻出です。これまでのように十分な予算をかけて業者さんに丸投げすることができません。それでも水道の給排水を含む最低限の工事が必要な状況です。頭を悩ませた結果、以前から知り合いの建築士の方に相談することにしました。この方は建築設計と同時に自らも手を動かせる大工さんでもある方、こちらの状況をご説明し RIKYU aparment 全体のコンセプトにも共感をいただくことで、全面的に協力いただけることになりました。

予算がないながらも『編集しながら暮らす』のコンセプトは忘れずに、まずは3者でどのような空間にしていくかを打ち合わせ実施しました。限られた空間の中で自分らしく暮らすためには、どんな設えが必要かを時間をかけて話し合う中で、改修プランは徐々に固まっていきました。今回のリノベ工事がこれまでと違うのは、設計者が自ら施行をするという点です。プランを練っていく段階で、どのように大工工事をしていくのかが明確にイメージされているので、予算コントロールと工期コントロールが比較的し易いと思います。工事かかわる人数が減ればそれだけコミュニケーションロスはなくなるのですが、それと同時に時間的・体力的負担は増大します。

今回予算が極限まで限られているので、管理者である私も工事に参加しています。大工工事のお手伝いとして私ができることは、本当にわずかですがそれでも資材を運んだり、掃除をしたり、ビスを打ったりというお手伝いを実施しました。

工事はまだ絶賛進行中ですが、「この限られた予算の中でもここまでリノベできるんだ」という実験として今回の工事を捉えたいと思っています。さすがに連日の工事は体力的とてもキツイですし、工事に時間を取られ他の仕事に支障が出ていないわけでもないのですが、それでも工事を通して学ぶことは多いです。

今回のリノベ工事を実施できるのも、RIKYU apartment に関わって協力していただける方々のおかげです。本当にいつもありがとうございます。

工事の様子は引き続き Blog にてお伝えしていきたいと思います。